「私、実は血液型が違ったの!」なんて告白する人が居ます。
「なんで?血液型って変化するものなの?」「そんなので大丈夫なの?」なんて思ってしまいますよね?
実は、血液型は知らなくても大丈夫なんです!!では、その根拠をお話ししますね。
生まれてすぐ、「〇型ですよ!」は怪しい…
生まれてすぐ、産院で「スクリーニング検査」というものを受けます。
これは血液型を判定するものではなく、生まれつきの病気がないかをチェックするためのものなのです。
スクリーニング検査では、先天性代謝異常がないかなどを、血液検査で行います。以前は6つの病気を対象にしていましたが、平成26年度からは、20種類程度の病気を追加検査することが、出来るようになりました。
事前に見つける事で、早期治療が可能になり、対処が可能になってきています。
この時に、血液型を伝えるという事をしていましたが、最近では、新生児の血液型は不明確という理由から、これをしない産院も増えてきました。
なぜ赤ちゃんの血液型は不明確なのか?
この頃の赤ちゃんの血液は、まだ不安定。血液型は、赤血球上の抗原と血清内の抗体を、調べるのですが、新生児の場合は成人の1/3程度しか検出できません。
おまけに血清中の抗体は、生後4か月頃から作られるものなので、血液型の確定には不十分。
では、いつからなら正確な血液型が分かるのか…それは、4歳ごろからだと言われています。
知らなくて心配なのは、輸血の時?
血液型を知らなくても大丈夫なの?と心配になるのは、輸血の時どうなるの…という想いからではないでしょうか?
自分の子どもに、もし万が一何かあって、輸血が必要になった時、子どもの血液型を知らないなんてなると、パニックですよね!
でも、その心配はいりません。どんなに1分1秒を争う時でも、輸血の際には、血液検査を行います。
もし誤った血液型が輸血されると、発熱などの軽い症状から、急性腎不全のような重篤な副作用を引き起こし、命に関わる事もあるのです。
ですから、医療現場では、当事者や家族からの申告とは別に、必ず血液検査をして行いますので、心配はいりませんよ。
社会性的血液型
日本人は血液型占いなど、血液型で性格を分類していますよね?
確かにA型の人はまじめだとか、B型の人は変わり者だとか…なんとなく当てはまっているような気もします。
医学的には、「血液型と性格の因果関係は不明確だ」というのが一般的のようですが、中には因果関係があるのでは?という研究もなされています。
東京医科歯科大学名誉教授、人間総合科学大学教授などの経歴をもつ藤田紘一郎氏は『血液型の科学…かかる病気、かからない病気(祥伝社新書 2010年)』で、血液型によって免疫力が異なり、かかりやすい病気と、かかりにくい病気がある為、それによって生活スタイルが確立し、性格が形成されたと結論付けています。
例えば、「A型の人は免疫力が弱く、病気にかかりやすい為、人間関係に用心深くなるようになった」などです。
・・・面白いですよね?こういった観点から血液型を見てみるというのも、面白いかもしれません。
しかし、最近では、血液型を知らないという人も多くいるようで、将来的にもこういう話で「血液型知らないんだよね!」なんて事も、問題なく出来るのかもしれませんね。
やはり知っておきたい!血液型
そうは言っても、やはり血液型を知っておきたい!という場合、どこで検査すればいいのでしょうか?
子どもの場合、小児科や内科で受ける事が出来ます。
保険適用外の為、自費となってしまい、1000円~3000円とばらつきがあるようです。医療機関にお尋ねになると、良いと思います。
ただ血液を採取する為、子どもには負担が掛かるという点も気になります。アレルギー検査などを行うついでに…というのも良いかもしれませんね!
さいごに
僕は、子どもの頃から聞かされている血液型を知っています。大きな病気もなかったので、実際のところの血液型を知りません…
そんな中で、人との相性を探り、自分の性格を探り、いろんなところで血液型を関連
づけてきました。
もし今、血液型が違うと気付いたら…なんとなく、寂しい想いでいっぱいです。意外とあやしい血液型、要チェックですよね!!
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